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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

あえて「愚者危うきに近寄る?」創価学会に関する雑感

11月15日におそらく生きている日本人の中では最も毀誉褒貶が極端だった創価学会の池田大作名誉会長が95歳だけに老衰で亡くなったそうです。
創価学会は公明党を設立した時、日本共産党が「日本国憲法第20条の政教分離に違反する」と批判したことで朝日新聞を筆頭とするマスコミに「名誉欲の権化・池田会長を個人崇拝する怪しげな悪徳宗教団体」と揶揄され続けてきました。そのため現在は政権与党として定着しているもののかつては自衛隊でも「国家ではなく教祖に忠誠を尽くす異端者」として信者を要注意人物にしていたことがありました(野僧としてはヨーロッパのキリスト教民主党のような佛教の理想を国政で具現化する政党になってもらいたかった)。
一般的に新興宗教は教祖を神格化して個人崇拝するものですが池田会長は統一教会の文鮮明教主のように「カミである教主に抱かれることで人間の原罪が消滅する」と言う性行為を宗教儀式にした訳ではなく、オウム真理教の松本智津夫尊師のように膝で跳び上がった瞬間の写真を空中浮遊と称して超能力に憧れる若者を騙したのでもなく、創始者の牧口常三郎会長、2代の戸田城聖会長から引き継いだ組織を大きく発展させるのに抜群のカリスマ性と才覚を発揮して入会させる信者の数が他の宗教団体の比ではなかっただけです。
実際、創価学会は霊感商法によるノルマを課したり、出家と称して財産を残らず寄付させることもなく逆に信者同士の互助会として地区で集めた会費から生活困窮者に支援金を出すこともあるようです。このため大工などの個人経営の職人が共済組合の代わりに入会することも多く、信者の生活を守り、仕事を支え、励まして家庭と職業を支える日本式在家佛教の宗教風土にあります。
そんな創価学会が社会から異端視される理由は宗組・日蓮聖人以来の折伏(しゃくぶく)と称する布教があまりにも好戦的なことです。日蓮聖人は法論も理を以て説き伏せる日本の佛教の指導者の中では最も過激で然も節操がなく、比叡山で妙法蓮華経を読んで感銘を受けると山内で主流になっている密教・修験道を批判して逆に破門されたため市井で折伏を始めましたが、それは「真言亡国・禅天魔・念佛無間・律国賊」と他の宗派を敵視する一方的な誹謗に過ぎず(その癖、法華修験や題目を取り入れている)、幕府の所在地・鎌倉で政治批判も公言したため斬首されそうになりました。その流れを汲む創価学会の折伏もかなり強引で少なからず疑問を感じざるを得ません。
創価学会は1991年11月28日に日蓮正宗に破門されてからは仏教徒と言いながら葬儀は僧侶抜きで地区の役員が導師を務め、妙法蓮華経と題目を唱える学会葬で(やっていることに大差はない)、日本の佛教独自の習慣・作法である戒名を付けないだけでなく昔、寺でもらった戒名も取り消させています。一時期は家にあった先祖代々の仏壇を破棄させましたが、最近は正面に佛像ではなく日蓮宗系の宗派と同様に日蓮聖人筆の題目の大曼荼羅を祀る極めて簡素=殺風景な学会式仏壇が増えてきているようです。
池田会長と言う巨大なカリスマを失った創価学会が今後も信者を維持・拡大し、活動を継続・発展させられるかで教団としての真価が問われるのでしょう。
  1. 2023/11/20(月) 15:41:05|
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