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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

続・振り向けばイエスタディ679

「さて仕事だ・・・」シャワールームは中央に洗面台を挟んでいるので日本式に言えば3畳ほどの広さがある。そこにバスマットを敷いて高仁智少佐を横たえると全身を脱衣場に置いてあったバスタオルで丁寧に拭いた。その間も意識はなく乳房や股間をタオルで擦っても全く反応せず柔らかい等身大の人形を手入れしているような気分だった。
岡村は薬剤を渡された時、杉本から「念入りな愛撫でどんな行為に反応するかを確認してくれと言われている」とイギリス側からの依頼を伝えられた。開発者のシェリーにとって性行為はあくまでも人体実験であって材料になる同性に対してはモルモット以上の認識は持っていない。人体実験に使われたことを知って激高した小弥太に犯された時もシャリーは冷静に観察していて部屋に戻ると服を着る前に記録をメモしていたと現場に立ち会った杉本は言っていた。その後、日本の百里まで出向いて小弥太と同棲生活を始めたのも単に副作用の確認だったようだ。
「口づけはしたくないな」仕事を始めるに当たって岡倉は知愛との夫婦の営みとは一線を画すことにした。不思議なことに古今東西を問わず娼婦や女郎には「商売で肉体を売る相手とは口づけをしない」と言う不文律があり、口腔性交で男性器を咥えることはあっても口づけは絶対に許さず無理に奪おうとすれば激しく暴れて抵抗するそうだ。
心理学者の意識調査でも女性にとっては性器が結合される性行為よりも口づけの方が愛情を実感できて快楽を覚えると言う回答が多数派だったと発表されている。実際、性犯罪でも泣き叫んで激しく暴れて抵抗する女性が唇を奪われた途端に脱力して諦めたように身を任せることがあると言う。性器による結合を求めるのは男性の勝手な本能らしい。
岡倉は前戯として高仁智少佐の腹の両脇に膝を下ろして上から乳房を揉み始めた。これはあくまでも円滑に挿入するための手順に過ぎない。続いて肌色の乳首を舌で転がし、強く吸っても、前歯で軽く嚙んでも反応はない。ニューヨークで同居してからの知愛が歓びの表情を見せるようになった愛撫・前戯を次々に試してみたが変わりはなかった。
「下手すると不感症なのかも知れないな」一向に女性器に愛液が分泌されないことに焦った岡倉はシェリーに「女なら自分の身体で確かめろよ」と言いたくなった。
「まだ起っている間に終わっておかないとな」万策尽きた岡倉は男性更年期の治療剤の薬効が残っている間に仕事を終えることにした。コンドームが体温で乾いてしまっているので床の水で軽く湿らせた。本来であればこの段階で薬剤を塗布するべきだったが初めて使う岡倉は手順を間違えてしまった。
「まあ韓国陸軍なんて野獣の群れの中で30年も勤務しているんだ。いくらカソリックの聖女を気取っても発情期になった連中が放っておくはずがない」仰向けに寝かせている高仁智少佐の両膝を腰で押し開いた岡倉は罪の意識よりも知愛に対する謝罪のつもりで言い訳を口にした。その野獣の群れの中で知愛は純潔を守っていたが、それも軍人であるが故に日本の海外情報要員である岡倉に同じ手段で奪われた。
数年前、イギリスのBBCが陸上自衛隊のWACが「性的嫌がらせを受けた」と上官3人を告発したことを大きく報じたが、少し躾が良い野獣の群れである陸上自衛隊に志願して入隊した以上、受けるべくして受けた経験に過ぎない。ただし、あのWACの場合、「反自衛隊の政治団体とマスコミに利用されている」と言うのがニューヨークの職場でBBCの放送を見たWACの先輩・本間郁子と松山裕実1曹の見解だった。
「ウッ」岡倉が剣道の諸手(もろて=両手)突きのように身体に押し入ると高仁智少佐は意識を取り戻さないまま大きく仰け反って苦痛に顔を歪めた。腰を前後させ始めても拷問を受けているように苦悶の表情を激しくするばかりだ。
「まさか・・・」岡倉は知愛の純潔を奪った時を思い出して動きを止めた。指で結合している性器を確かめると間違いなく出血している。つまり高仁智少佐が50歳を過ぎるまで守ってきた純潔を奪ってしまったのだ。高仁智少佐が前戯に反応しなかったのは肉体が性的に開発されていなかったからに他ならない。然も女性器はイギリスの諜報機関の研究所が開発した性的興奮剤を吸収している。間もなく高仁智少佐の吐息が荒くなり、苦痛の表情を浮かべながらも無意識に腰を動かし始めた。
美杉麗子イメージ画像(「ワル」より)
  1. 2023/11/26(日) 14:50:38|
  2. 夜の連続小説9
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