fc2ブログ

古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

続・振り向けばイエスタディ685

「総理が自衛隊に治安出動を発令されたのは在日中国人暴徒が国会を包囲して不法に所持していた拳銃で発砲を始めたのが切っ掛けでしたね」「内閣総理大臣、石田史雄くん」中国の民間機を使った奇襲攻撃が失敗に終わると国会の衆議院予算委員会では立権民衆党が主導する野党が政府を追及し始めた。
「正確に言えば首都圏での治安の悪化を受けて警視庁の増援に警察官を多数派遣していた地方の道県からの要請を受けて当時の浜防衛大臣が発令し、ご指摘の事態に鑑(かんが)み私が承認したのであります」「湧水元太くん」「それで陸上自衛隊は治安出動、海上自衛隊は海上における警備行動、航空自衛隊は対領空侵犯措置と言う武力行使のお墨付きを得て警察権を逸脱した戦闘を繰り広げて事実上の戦争を始めた」「石田総理大臣」「政府はいわゆるシビリアン・コントロールの観点から全閣僚若しくは準ずる官職にある者が24時間態勢で閣議室に詰め、防衛大臣と副大臣は市ヶ谷の中央指揮所で自衛隊の行動を監督しておりますが、ご指摘のような過剰な武力行使は確認しておりません」「湧水元太くん」「尖閣諸島で沖縄県警の国境離島警備隊が毒ガスを使用した件は日中双方の見解が分かれたままですが、呂論島への不法侵入者を陸上自衛隊が逮捕することなく銃撃した事件、北海道で飛行目的不明のロシア軍のヘリコプター多数を陸上自衛隊が携帯式地対空ミサイルで撃墜した事件、同じく北海道で道路を行進して来るロシア軍に陸上自衛隊が砲撃を加えて全滅させた事件、そして新潟の市街地を砲撃で散々に破壊して1000人を超えるロシア軍を全滅させた事件、どれも不法侵入に対する警察権の行使としては明らかに武器の過剰使用であり、自衛隊は戦闘・・ハッキリ言えば戦争のつもりだったのではないですか」湧水代表の質問は徳島水子の社会人民党と同じ教職員組合や公務員労組を支持基盤とする立権民衆党の本性を晒け出しているようだが最近は口を噤(つぐ)んでいるA日・M日新聞や系列テレビ局などの大手マスコミからは拍手喝采を受け、同調した報道によって世論を誘導してくれるはずだ。
「石田総理大臣」「個別の案件については事態が鎮静化してから関係者・専門家による専任部署を立ち上げて検証する必要がありますが現時点では回答は控えさせていただきます」「湧水元太くん」「だから自衛隊に対する治安出動を終了して通常態勢に戻した上で早急に検証に着手するべきなんです。実際、今回の在日中国人を迎えに来た民間機に兵士が乗っていた問題だって自衛隊が対処したから皆殺しにしてしまって真相は判らなくなってしまった。あれが多少は手間がかかっても警察が対応していれば説得で投降させて中国側の意図も明確になったはずです。このままでは証拠物件も自衛隊が回収して破棄しかねない。仮に石田首相が現在の軍事態勢を維持したいと言われるんでしたら我々は治安出動の解除、自衛隊の撤退決議を提出する用意があります」「石田総理大臣」「委員長、私が代わって答弁します」「立野寛一(ひろかず)内閣官房長官」「委員は先ほどから今回の治安出動における自衛隊の武器使用が過剰であり、警察権を逸脱しているとご指摘ですが、ご存知のように警察官の武器使用を定めた警察官職務執行法第7条においては『警察官は犯人の逮捕若しくは逃走の防止、自己若しくは他人に対する防護又は公務執行に対する抵抗の抑止のため必要であると認める相当な理由がある場合においてはその事態に応じ、合理的に必要と判断される限度において武器を使用できる。但し、刑法第36条(正当防衛)若しくは第37条(緊急避難)に該当する場合、又は左の各号の1に該当する場合を除いては人に危害を加えてはならない』とあり、その1には『死刑又は無期若しくは長期3年以上の懲役若しくは禁錮にあたる兇悪な犯罪を現に犯し、若しくは既に犯したと疑うに足りる充分な理由がある者』と規定しており、治安出動した自衛隊にも適用されます。ただし、治安出動は通常の警察力では治安が維持できない切迫した事態において発令されますから法の運用に関しては必要な限度において緩和されるのは当然でしょう。明らかに弾薬を装填している武器を携帯して我が国の領域内に侵入した外国軍は不特定多数の日本国民を殺傷若しくは拘束、従属させて公的施設を破壊することを目的としていますから中止勧告に従わない以上、自衛隊の武器の使用は正当です」この答弁は予測していたようで湧水代表は冷ややかに笑って聞いていた。
  1. 2023/12/02(土) 14:39:45|
  2. 夜の連続小説9
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<12月2日・サディズムの由来=マルキ・ド・サドの命日 | ホーム | 第132回月刊「宗教」講座・簡単な精進料理教室16時間目>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://1pen1kyusho3.blog.fc2.com/tb.php/8838-c26ff4bf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)