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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

続・振り向けばイエスタディ686

「総理、自衛隊は関西国際空港に燃料残量が僅かになって緊急着陸した3機の中国の旅客機に無許可でヘリコプターを異常接近させましたがご存知ですか」午後からの参議院予算委員会でも立権民衆党の追及が続いた。午前中の衆議院予算委員会では湧水代表自ら質問に立ち、自衛隊に対する治安出動命令の解除を執拗に迫り、危うく石田首相も同調しそうになったが立野官房長が遮るように答弁して言質を取られることを阻止した。午後からは中国共産党の政治工作員であることを公言しているSMの女王・連亡だった。
「私が代わってお答えします」「私は総理に伺っているんです。委員長、総理にお願いします」今回も立野官房長官が代弁しようと手を上げたが連亡は毎度のヒステリックな口調で予算委員長に声の鞭を振るった。議場に「ピシッ」と言う音が響いたようだった。
「連亡委員は石田総理に答弁を求めていますから総理にお願いします。石田総理大臣」「私も閣議室で防衛省中央指揮所から送られてくる映像を見ていましたが確かに至近距離から撮影したと思われる映像が含まれていましたから事実だと思います」「連亡くん」「中国側としては日本のそのような敵対行動を恐れて邦人警護のために武装させた兵士を搭乗させていた。そのように考えられませんか」「私が代わってお答えします」今度は竹村国家公安委員長が手を挙げた。立権民衆党としては一連の事態を熟知している立野官房長官と大原防衛大臣は極力答弁から除外して石田首相を追い詰めて治安出動の解除を認める発言を引き出す戦術のようだ。そこに想定外の代弁者が答弁を志願してきた。竹村国家公安委員長の肥後モッコス=熊本男性らしいエネルギッシュな風貌はどう見てもS(サド=加虐趣味)で鞭よりも用意していた縄で亀甲に縛り上げて逆さ吊りにして蝋燭で加虐しそうだ。これではS対Sの熾烈な主導権争いになる。
「連亡委員、よろしいですね。竹村国家公安委員長」予算委員長は後席の立権民衆党の幹部と顔を寄せ合って相談している連亡の背中に声をかけると竹村国家公安委員長を指名した。この程度の想定外も単独では判断できないのが立権民衆党の議員の実力だ。
「委員ご指摘の治安出動の発令下にある陸上自衛隊の八尾飛行場から発進したヘリコプターが中国の3機の旅客機に接近して情報を収集する前、主に阪神地域の在住する在日中国人と半島人が関西国際空港への唯一の通用橋であるスカイゲートブリッジの車道と鉄道を占拠して警官隊と銃撃戦を行っていました。この事態を予測して大阪府警は信太山駐屯地の第37普通科連隊と第5管区海上保安本部に部隊と巡視船の派遣を要請したのであります。同時に水上警察署に警備艇の出動を命じて海上封鎖する準備を整えました。委員がどこから話を聞いたのかは存じませんがかなり一面的な情報です」「連亡くん」「当時、関西国際空港は通常の旅客便の運航が行われていて切れ間なく旅客機が発着してターミナルには多くの乗客が溢れていました。したがって情報の提供者には事欠きません」「野次馬の目撃情報を国会に持ち込むのか」連亡の弁明に自民党の席から野次が飛んだ。その声の主を睨みつけた目つきはやはりSMの女王だった。
「只今、国家公安委員長はスカイゲートブリッジを在日中国人が占拠したと説明されましたが、それは母国が差し向けてくれた迎えの飛行機に搭乗するために関西国際空港に向かっていたと考えるのが普通でしょう。それを自衛隊や警察が一面的に敵視して迫害するから護身のために違法でも拳銃を所持しなければならなかった。これは推定ですが列車内と道路上で何らかのトラブルが発生して銃器を使う事態に陥ってそれに警察が発砲したから応戦した。そう考えると中国側が正規のフライトプラン(飛行計画)を提出していたにも関わらず適切な準備を実施しなかった石田内閣の責任は重いと思いますが総理のお考えは如何でしょう」「私が答えます」今度は正大党の西藤国土交通大臣が手を挙げた。これまた想定外の事態に流石の女王も困惑した顔を後席の幹部に近づけたが振り返って憎々しげに無言でうなずくしかなかった。
「それでは西藤国土交通大臣」「誠に残念ながら現在、国土交通省は国家公務員による情報漏洩と工作行為に対する警察等の立ち入り調査を受けています。中国の飛行計画も隠蔽のために部内の手続きとして処置したようです。したがって関係省庁には通知していません」「ホー・・・」今度は歓声にも似た溜息が漏れた。
  1. 2023/12/03(日) 13:33:33|
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