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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

宝塚歌劇団の団員の自死に「日本人の劣化」を見る。

9月30日の朝、宝塚市内のマンションの敷地で宝塚歌劇団宙(そら)組の25歳の団員の投身自死した遺骸が発見された事件はジャニーズに続く芸能界に君臨する巨大組織のスキャンダルとしてマスコミが群がり、それを利用して遺族が歌劇団の内部事情を暴露することで組織の体質を法廷闘争に発展させる同様の展開を見せています。両親は公演の過密スケジュールによる心身の過労と団内の極端な上下関係の中で横行している苛めが団員の自死の原因と主張していて損害賠償訴訟を起こすようです。
しかし、宝塚歌劇団は1998年の東京宝塚劇場の建て替えによる公演回数の増加を機にそれまでの花組、月組、雪組、星組の4組体制に宙組が新設されて多少はスケジュールが緩和されたはずです。つまり昭和・20世紀の世代の団員たちには自分に憧れる観客に感激を与えることを原動力に歌や踊りに日々精進して最高の歌劇を魅せる充実した生活だった公演スケジュールが平成・21世紀の世代には単なる過重労働になり、肉体よりも精神が疲労困憊して自分を追い詰めて「死」と言う逃避を選んでしまいました。
また宝塚歌劇団に入るためには必須の音楽学校は2年間の全寮制ですが、それはほぼ同数の2年生が緩衝の中間の学年を置くことなく1年生をマンツーマンで演技だけでなく自分を厳しく律する「清く正しく美しく」の生活を躾けることを目的にしていて大正8(1919)年の創設以来一貫して継続・堅持してきた伝統であり、これこそが男女のスキャンダルに塗れない宝塚女優の矜持であり、逆に男性だけで男女を演じる歌舞伎が「色恋は芸の肥やし」と男女のスキャンダルを誇示しているのとは真反対です。
そのため宝塚歌劇団を退団後も先輩と後輩が共演すると周囲が引くほど礼儀を尽くして服従するそうで両親が弁護士を通じてマスコミに喧伝している苛めや嫌がらせは伝統が身につかなかった娘の恥を宝塚の孤高の精神性を知る者に晒しているだけです。ちなみに宝塚歌劇団には期別の先輩後輩だけでなく同期であっても役者としての格の上下が明確になっているそうで各組のトップスターとトップ娘役は生涯にわたって君臨し続け、スキャンダルは絶対に許されません(宝塚歌劇団の端役だった鳩山由紀夫の妻が元トップスターと対談すると激しい非難の声が上がり、以降は「元宝塚」とは言わなくなりました)。
確かに平成の30年間と半年は「天皇」と言う地位を体現することなく「象徴を演じる職業」と思っていた人間が日本国憲法第1条の「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」を演じていたので神の御代だった昭和までは存続した「本物」は消滅し、「基盤」は崩壊し、「本質」は忘却されて表面上だけを糊塗する軽薄で醜悪な民族になり果ててしまいました。実際、演技力もないのに「天皇」と言う大役を演じていた三文役者は自分の拙さが日本の森羅万象を司る八百万の神々の怒りに触れ、過去にない頻度で大災害が続いていることに恐れを為したのか在位30年で地位を投げ出してカソリック信者の妻と気楽な隠居生活を送っています。
結局、平成の30年間で劣化し尽くした日本人にとって敗北は恥ではなくマスコミを使って叩けば賠償金・慰謝料を奪い取れる利用価値があるようです。
  1. 2023/12/10(日) 14:28:19|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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