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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

所詮、防衛拠点整備は新手の公共事業なのか。

どう見ても本人の意志ではない岸田政権の防衛力増強の1つとして有事だけでなく平時にも自衛隊や海上保安庁が防衛行動や保安業務、災害対処などの活動拠点として整備する「特定重要拠点空港・港湾」の候補地32箇所が明らかになりました。今後、閣議決定を経て関係自治体への説明と協力要請を進める予定です。
空港については野僧が第83航空隊時代の演習でも離島の民間空港を基地として使用している設想(設定と想定を合体させた自衛隊用語)でエプロンに並べた戦闘機を那覇基地と民間空港の2つに分けてパイロットと整備員も別行動にしていました。それは西部航空警戒管制団での演習も同様で九州の民間空港(陸上自衛隊の分屯地が同居している)を使用していることにして実際はアメリカ海兵隊の岩国基地に戦闘機を派遣して分離運用を演練していました。つまり現在の航空基地の1本の滑走路では戦闘機を短時間で離陸させることは不可能なため有事には複数の空港に分散配置することが必要なので今回の施策が実行されれば即応能力は飛躍的に強化されるでしょう。
港湾についても護衛艦や巡視船が接岸して燃料補給や船体の整備を受けられる施設が増えれば海上保安庁に比べて北海道の余市基地、青森県の大湊基地、神奈川県の横須賀基地、京都府の舞鶴基地と新潟県の新潟基地、広島県の呉基地、長崎県の佐世保基地と鹿児島県の奄美基地、沖縄県の勝連基地と距離がある海上自衛隊も運用が楽になるはずです。
ただし、民間空港を航空基地にするには離着陸に必要な滑走路の長さや機体は軽くても高速度での着陸による衝撃に耐え得る強度だけでなく滑走路内では停止し切れないと管制官が判断した時に作動させる滑走路の端の航空機着陸拘束装置=バリアネットやアレスティングワイヤーを設置する必要があります。また海上自衛隊の護衛艦のエンジンはジェット燃料なので一般的な船舶の重油とは別にタンクを新設しなければなりません.
しかし、今回公表された「特定重要拠点空港・港湾」を見るとウクライナ侵攻によってロシアの軍事的脅威が存続していることが明らかになっても九州重視と言うよりも偏重を再検討した様子はなく、北海道では釧路空港と室蘭港が入っているだけで稚内方面からの侵攻に対処するため(千歳基地の予備飛行場としても)の旭川空港は入っていません。また偏重している九州・沖縄方面では既に航空自衛隊とアメリカ空軍の板付基地が併設されている福岡空港が入っているだけでなく沖縄県では民間機の離発着訓練場として3000メートルの滑走路を有する下地空港があるにも関わらず2000メートルの宮古空港を拡張することになっていて防衛力の強化に名を借りた公共事業の臭いが強烈に漂ってきます。
結局、岸田政権の防衛力の強化は自民党内で大声の発言力を持つ安倍政権の戦略的積極外交に傾倒しているタカ派議員たちに媚諂(こびへつら)っているに過ぎず、共産党中国の台湾侵攻への対応を名目に大幅増税を実現すればそれを使って新たな大規模公共事業を始めようとしているようです。それも朝日新聞のスクープによる中曽根派潰しの結果、本来は首相の芽がなかった宮澤喜一政権が成立したように安倍派潰しが完了して岸田政権と派閥=宏池会が盤石になれば何時投げ出しても不思議はありません。
  1. 2023/12/14(木) 14:44:34|
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