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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

大河ドラマ「どうする!家康」を総括する。

昨年の大河ドラマ「どうする!家康」は平均視聴率では11.4パーセントと2020年の東京国際運動会を盛り上げるために否応もなしに製作した「いだてん」に次ぐ過去2位の低い数字でしたが、その一方で静岡県浜松市では共産党中国の細菌兵器による行動制限が解除されて復活させた行事への人手が不安視されていた中、主演の元ジャニーズの松本潤くんが参加したこともあって過去にない規模になるなど(「おんな城主直虎」を超えていた)数字以上の注目を集めていたようです。
一般的な視聴者の評価では「途中で築山が死んで松潤がまともな髷になってようやくこれまでのファンが視聴するに足りる正常な大河ドラマになった」と言われていますが、確かに野僧も前半の史実や伝承を無視した甘ったるいアイドル同士のラブスト-リーには怒り心頭に達して視聴を止めようと思ったのですが、主人公が他ならぬ東照神君なので三河武士の末裔としてドラマを監視することを忠義の道としました。ちなみに山口県では毛利家所蔵の徳川将軍家から贈られた女性の豪華な装束が県立美術館で初公開されても観覧者は他の企画展に比べて数字の桁が数段低く、放送中もNHK山口局は「県内の視聴者の反発を招くから」と1度も触れることはなく完全に無視していました。
本来であれば関ヶ原の合戦で晒した毛利輝元さんの無能ぶりや醜悪な毛利一門の内紛、何よりも毛利家が中国地方の覇者から現在の山口県知事並みに転落したのが自業自得であり、むしろ敗軍の将として自刃しなかった不覚悟と藩として存続させてもらえたのは家康公の過分の温情だったことを学ばせなければなりませんでした。
ドラマの方は敗戦後の日本映画のように反戦平和に名を借りた反保守の政治的洗脳を公然化していて史実では城主の正室の役割を放棄して城外に屋敷を作らせて気ままな独居生活を送り、今川家の血脈を誇示して桶狭間の合戦で義元さんを討った織田信長公を憎悪して武田家への内通の噂が絶えず、最期には浜松城下への立ち入りを許さずに佐鳴湖畔で本人が自害を拒否したため使者に首を打たせた築山殿を家康公の理想の愛妻のように描き、「反戦平和」を主張して家康公だけでなくかつての愛人・今川氏真さんや北条氏政さん、武田家重臣にまで信奉者を得ていたと言うのは歴史の捏造にしても悪質でした。しかもそれを強調するように設楽原の合戦で武田騎馬隊が織田信長公の3000丁の鉄砲隊に壊滅させられるのを見て勇将の誉れが高い長男の信康さんが怯えて戦意を喪失し、大坂冬の陣ではイギリス伝来の大筒で娘の千姫がいる大坂城の天守閣が破壊されるのを見て秀忠さまが制止すると「味方の損害を最小限にするにはこれしかない」とアメリカの大統領が原爆投下の正当化する時の常套句を流用していました。
何にしても前半のくだらないアイドル学芸会に時間を取り過ぎて後半は家康公が天下を掴み、固める過程が完全に抜粋になって必要な登場人物も粗方省略されてしまい合戦以外での末期の場面を描いた三河武士団は酒井忠次さんだけでした。中でも家康公が最晩年に「鷹どの=鷹狩り、佐渡どの=本多正信さん、お六どの」と周囲がやっかむほど熱愛したお六の方が登場しなかったのは残念です(「葵・徳川三代」では菊池麻衣子さん)。
  1. 2024/01/21(日) 10:00:57|
  2. 常々臭ッ(つねづねくさッ)
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