fc2ブログ

古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

続・振り向けばイエスタディ765

「今度こそ成功してもらわないと困りますよ」「しかし、ロシアが北海道と新潟で失敗してるから九州を占領しても関西まで侵攻できますかね」「アメリカが日米安保の発動を表明すればこれまでの努力が水の泡だ」在日中国大使館から黄海を出航した中国漁船の大船団が東シナ海を東進して五島列島を占領すると言う作戦情報を入手したA日新聞編集部では戦況の予測とマスコミとして支援する手段の検討を始めた。
元勲・伊藤博文の肝煎りで創刊されたA日新聞は当初、政府の御用新聞だったがレーニン没後に権力を握ったスターリンが第3インターナショナル=世界共産主義革命戦略を決定すると日本における工作機関として乗っ取られた。その後はスターリンが画策した西側列強を相互に戦わせて国力を消耗させる「噛み合わせ戦略」を推進するために大陸進出と国民党軍との戦闘を大々的に煽った。しかも近衛内閣の外交顧問に送り込んでいた尾崎秀実記者を使って和平交渉を阻止している。これによりシベリア出兵のために満州に駐留していた関東軍を南進させて国民党軍と衝突させることでアメリカの参戦を促し、これを敵視する報道によって日本国内に「開戦已む無し」の世論を蔓延させて全面戦争を発生させた。ところがA日新聞は敗戦後、戦前の戦争を煽った報道姿勢を自己批判して反戦平和を社是とすると宣言しながら実際の論調は反日米安全保障条約と反自衛隊であり、特に国民の支持を低下させる批判報道には総力を傾注してきた。今回も防衛出動が発令されていない中で自衛隊が武力行使していることを徹底的に批判しているが、国民の支持が離れていることを自覚すると加倍派の政治資金を巡る問題をスクープして情報をバラ撒くことでマスコミ全社の戦況報道を封印している。
「日本でも中国並みにネットを規制してもらいたいものだな」「ネットはネタ元としても役立っていますから全面禁止は困りますよ」中国ではコンピュータに熟練している若者を多数徴兵して人民解放軍内に設置した専用施設で中国全土を飛び交うインターネットやメールを監視させている。同様に外国語に精通している若者も徴兵して海外からの郵便物を全て開封して通読・確認させているのだ。
最近、インターネット上では相変わらず政治資金の問題に執着するマスコミを不眠不休で新型コロナ対策を検討していた加倍政権を「桜を見る会の地元招待客が多かった」と言うどうでも良い問題で追及していた前科を持ち出して批判する投稿が急増している。A日新聞自体は中国からの工作資金の他には地方の大都市の中心地に所在していた支局の社屋を統合整理して撤去した空き地を企業に貸すことで収入を得ているので購読者数の減少は痛くも痒くもないのだが、社会的影響力の低下は盟主・中国に必要性を疑問視されて中国に併合された日本省での地位が危うくなりかねない。
「万が一、今度も自衛隊が勝ってしまうと日本を上回る経済大国になった中国の一員に加わった方が未来は明るいって宣伝が始めから躓(つまづ)くことになりますね」「あれだけ足を引っ張ってやったのに打たれ強い奴等だよな」「馬鹿の集まりだから組織として深くもモノを考えないんですよ」バブルが弾けるまでの自衛隊は中卒でも入隊できる募集要項を殊更に強調して「馬鹿でも入れる肉体労働」と揶揄されてきた。中でもバブルの狂乱景気の間は自分の名前を漢字で書けず、給料からの集金も支払えない馬鹿と保護観察逃れの不良が相当数を締めていた。その後は打ち続く大規模災害での捜索・復旧工事と海外への派遣によって国民の絶大な信頼を獲得して希望する就職先として認知されているのだがA日新聞の記者たちの認識は変わらないらしい。
「北海道では部隊行動を秘匿するために自衛隊側が徹底的に規制していたが今回かエラク甘いな」「北海道は東北人が多いから妻も夫の命令に従順するんでしょう。その点、九州の女は自己主張が強いから腹に溜め込んで悶々とするくらいなら発信して悩みに共感してくれる仲間を作ろうとするんです」九州出身の女性記者の解説に九州は亭主関白、男尊女卑と言うイメージを抱いていたベテラン記者は意外そうに顔を見合わせた。実際、亭主関白に憧れて職場に就職してきている九州の女性と結婚する都会の男性も時折いるが、女が立てるのは九州男児であって何事も周囲の顔色を覗って決めるような軟弱者はたちまち尻に敷かれる座布団にされてしまう。
  1. 2024/03/15(金) 16:20:18|
  2. 夜の連続小説9
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<3月15日・カソリックの自己改革を討議したトリエント公会議が始まった。 | ホーム | 3月15日・改定治安維持法の予告?3・15事件が発生した。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://1pen1kyusho3.blog.fc2.com/tb.php/9004-5740e6b4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)