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古志山人閑話

野僧は佛道の傍らに置き忘れられた石(意志)佛です。苔むし朽ち果て、忘れ去られて消え逝くのを待っていますが、吹く風が身を切る声、雨だれが禿頭を叩く音が独り言に聞こえたなら・・・。

続・振り向けばイエスタディ798

「陸の斥候ならひたすら息を潜めているんでしょうね」「存在の秘匿が原則だからな」2人を射殺した斥候は荷物を載せたボディ・ボードを引いて砂地の足跡を消しながら藪に駆け込むとウェット・スーツを脱いで半長靴を履き、武装を整えた。続いてボディ・ボードを藪の奥に隠すと海岸につながっている狭い道に向かった。
海上自衛隊の特別警備隊は1999年3月23日の能登半島沖不審船事件で初めて海上における警備行動を経験した海上自衛隊が不審船を臨検する専門要員を育成・確保する必要性を痛感して2001年に創設した。一般的には「アメリカ海軍のネービー・シールズを縮小・模倣した」と言われているが準備段階ではイギリス海兵隊を参考にした。そのため敵の存在や活動の兆候を探す陸軍式ではなく敵の勢力圏に潜入する海兵隊の斥候の戦闘的会敵対処を採用している。
「やはりヘッケラー・ウント・コック416だったな」「そうなると我々と同じ海軍の特殊部隊と言うことになりますが、ここまで簡単に射殺されると言うのは少し気が緩んでいませんか」波打ち際に斃れている遺骸までは足跡を踏んで接近した。遺骸の周囲は波が洗っているので自由に歩き回れる。先ず斥候長が暗視眼鏡で2人が肩に吊っている小銃を確認した。ヘッケラー・ウント・コックとはHKと頭文字にされているドイツ語の会社名だ。赤外線ビームを照射すれば刻印されている文字まで読めるのだが、このビームはかなり遠距離でも暗視眼鏡に探知されてしまう。
「酒の匂いがするな。対馬にはまだ酒があるのか」「そう言えばPー1の搭乗員の友人から聞いた話ですけど本土の在日半島人の漁民が沖で物資を瀬渡ししているのを見たことがあるそうです」「瀬渡しが好きな国民だな」「全くです」続いて斥候長は背中を射たれて仰向けに倒れている迷彩服の襟には下士(3曹)の階級章が縫い付けてある兵員の顔を注視するとかがんで臭いを嗅いだ。
加倍政権当時、韓国海軍の最新鋭駆逐艦・広開土大王が日本海の中央部で海上自衛隊のPー1に艦隊空ミサイルの火器管制装置を照射したのは前政権が北朝鮮の王室への貢ぎ物として国際連合が輸出を禁止している贅沢品を軍用艦で北朝鮮の漁船に偽装した貨物船に瀬渡ししていたためだと言われている。瀬渡し程度は全国の都市部で暴動を続発させた在日中国人に比べれば可愛いものだがバブル崩壊後も都会志向が改まることがない日本の若者に代わって田舎での肉体労働に従事してくれている中国系や半島系の若者たちが今回は敵対行為を働いてくれたようだ。
「この2人が戻らなければ仲間が探しに来るでしょう。海に沈めますか」「これから干潮になる。沖の方に沈めれば連れ去ってくれるが浅瀬では取り残される。取り敢えずやろう」斥候の意見を斥候長が承認すると斥候が両足を脇に抱えて斥候長が両脇に腕を差し入れて腰まで水につかって海中に沈めた。もう1人の兵長(士長)の階級章の兵員も同様に処理した。これで仮に海水が連れ去らなくても朝までは隠蔽できるはずだ。
「それではドローンを飛ばして下さい」斥候長は対馬市内の兵舎になっているらしい住居を見つけると秘匿電話で護衛艦に位置を指定した。今回の斥候の最大の眼目は占領部隊が携帯式地対空誘導弾を持ち込んでいるか否かだった。
韓国軍が現在使用している携帯式地対空誘導弾はイギリス製のジャベリン、フランス製のミストラル、国産の神弓だが、韓国政府の説明のように軍の反日行動が脱走兵による反乱ではなく軍内部の独断的派遣だとすれば離島防衛の必需品である携帯式地対空誘導弾を持っていないはずがない。本来であれば航空自衛隊の偵察航空隊のRQー4グローバルホーク無人偵察機を飛行させるべきなのだが北海道と新潟でロシア軍に全機撃墜されてしまった。その代わりとして航続距離を大幅に伸ばしたドローンで挑発するのだ。
ブーン、「来たな、もっと高度を下げろ」ブーン、「反応しませんね」「5名ほど迷彩服の男たちがいたはずだが」「韓国軍ならこの音でドローンの偵察だと考えるでしょう」斥候としては韓国軍がドローンによる偵察飛行にどのように対処するのかを確認するつもりだった。携帯式地対空誘導弾を保有していれば仮に使用しなくても外まで持ち出すはずだ。仕方なく窓から室内を確認すると全員が酔い潰れて熟眠していた。
  1. 2024/04/20(土) 15:47:23|
  2. 夜の連続小説9
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